変形性膝関節症の患者さんは日本で約3080万人(厚生労働省調べ)いるといわれています。
特に50歳以上の女性に多くみられる疾患です(男性の3~4倍)。
変形性膝関節症は、主に加齢や使い過ぎによって膝関節の軟骨が少しずつすり減って、
大腿骨と脛骨のすき間(関節腔)が狭くなり、関節炎や変形が生じ、膝の痛み・水が溜まるなどの症状が現れます。
日本人の場合では多くは内側の軟骨が摩耗していき、いわゆるO脚(内反変形)が進んでいきます。
なぜO脚になるのでしょうか?
O脚になる理由として、①筋力低下、②膝関節の伸展制限、③股関節の角度の変化、④肥満、⑤若い時の怪我などがあります。
① 筋力低下
太ももの筋肉ですが外側より内側の筋肉の方が弱っていきます。
そうなると筋力のアンバランスが起こり、
歩き始めに膝が急激に外側に動揺する現象が起こり、
膝関節の内側に負担が集中し、内反変形を引き起こします。
② 膝関節の伸展制限
膝関節に伸展制限(最後までしっかりと伸ばせない)と膝をロック出来ず不安定となり、膝に負担が集中します。
また、内側広筋は膝関節を伸ばしきる最後に働くので、伸ばせないことで筋肉も弱っていくのです。
③股関節の角度の変化
「くの字」になっています。その角度を頚体角(けいたいかく)いいます。
一般的な頚体角は、幼児期…約135度 成人…約125度 高齢者…約115度 となります。
年齢を重ねるにつれて、歩行・走行などで重力の影響を長く受けることに。
その結果、大腿骨には地面に対して垂直に重力がかかるので、「くの字」の部分が垂れ下がり角度が小さくなっていきます。
この状態を内反股(ないはんこ)といい、足の外側を引きずるように歩くようになり、O脚になっていくのです。
④ 肥満
膝関節は上半身の重さを受け止めていますが、体重が増加すると負担が増加します。
ここで荷重のかかり方に偏りが生じると関節軟骨がすり減っていくのです。
⑤ 若い時の怪我
半月板や靭帯を損傷すると関節の安定性が低下し、荷重の偏りが起こり関節軟骨がすり減っていきます。
膝に限らず、関節には関節液という液体が存在します。
変形性膝関節症では軟骨や半月板などがすり減ってしまい、関節包(関節を包む袋のようなもの)の内側にある滑膜という組織に炎症が起こり、
身体は「熱くなっちゃった。冷やさなきゃ!」と反応し、どんどん関節液を作り出して水が溜まっていきます。
この溜まってしまった関節液は正常なものと違う成分が入っているので、残された軟骨や半月板に悪影響を与えてしまします。
また、膝に水が溜まると膝の動きが悪くなり、関節の動きを制限し、更に膝の痛みが増すのです。
膝の水を抜いても癖になるわけではありません。膝の炎症を取り除く治療を行えば溜まらなくなっていきます。
いちむら整骨院では、膝の炎症を抑える治療を行っております。ですが、水が溜まりすぎた患者さんには、水を抜いてもらうことを勧めることもあります。なぜなら、膝の水が溜まりすぎることで、治療の効果が得られず症状を悪化させるからです。
変形性膝関節症の患者さんの多くは、膝が痛いのであまり歩かなくなります。
そうすると運動不足になり、筋力が低下していきます。筋力が低下することで膝の負担がさらに増します。負担が増すとさらに軟骨がすり減り、痛みが増していきます。
この状態が長く続くと、自律神経系のバランスが崩れていき、血液循環も悪くなり、治すための材料も届かず、もっともっと痛みが増し歩くことが困難になってきます。
そのため、治療で重要視しているのは、膝関節の伸展制限の改善・膝蓋骨(膝のお皿)周囲組織の拘縮改善(柔軟性の確保)・内反変形の進行を止め、動かしやすい状態を作っていくことになります。動かせるようになっていくと、痛みも取れていきます。
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